診療内容

診療内容


2021/2/21

歯が原因で顔が腫れた(歯性感染症、骨膜炎、蜂窩織炎)

季節の変わり目になると、急に歯の周りが腫れ、顔まで腫れてきてお見えになる方が増えるように感じます。
通常、歯が原因の炎症は、慢性で痛みや腫れはないことが多いです。体の免疫に抑えこまれています。しかし、季節の変わり目、心労、疲労などで体調が変化し、免疫が低下します。歯の周りの炎症が急速に拡大すると膿がたまり、あごの骨が溶け、顎の周囲に膿がたまります。膿がたまるとき体温が上がり、とても痛いです。
歯科医院では、局所麻酔し、歯茎を切って膿を出し、抗生物質と鎮痛剤の内服を開始します。腫れが引いた1ないし2週後、原因の歯の治療を開始します。

おすすめしたいこと。多くの患者さんが、大きく腫れる前に、何回か小さな痛みや腫れを繰り返すことを経験しています。こんな時、腫れと痛みが引いたからよかったではなく、一度かかりつけ歯科医で定期健診の時に相談してください。炎症を引き起こす原因歯の治療を開始し、慢性炎症を取り除ければ、急性炎症による痛みと腫れを避けることができます。
令和3年2⽉21⽇作成


2021/2/21

親知らず(智歯)は抜くべきか?残すべきか?

親知らずは抜くべきか?
抜かずに放置することで、腫れたり前の歯の虫歯・歯周病の原因になるなら抜くことを勧めます。
逆に、上下の歯でしっかり噛んで、歯の周囲の歯茎が健康であれば、抜かないことが多いです。
もし、他の大臼歯の神経をすでに抜いている場合は、寿命が長く期待できない場合があるので、腫れたりしなければ、経過をみつつ残します。将来、他の大臼歯がダメになったら、親知らずを抜いてダメな歯を抜いたところに移植するためです。
奥歯を抜歯したところに歯牙移植をすれば、残った歯に負担をかけない。抜いた歯が第一大臼歯なら、ブリッジや入れ歯を避けることができます。奥歯が長持ちすると、高齢になっても自分の歯だけで食事ができます。認知症の予防にもなります。
令和3年2月21日作成


2021/2/21

口の中のがん

口の中にもがんができます。
体全体のがんの中に占める割合は3%と少ないです。
口の中は、胃とか肺と違って見えて触れるところです。初期のがんで発見して、対処すれば治癒する可能性が高いです。しかし、進行すると治療も難しく治療後の機能障害も高度になります。
口のがんを初期で見つけるために、気をつけたいこと。
口内炎と思っても、2週間で治らないときは放置せず歯科や耳鼻科にて治療してもらいましょう。腫れが続く時は痛くなくても、自己判断で放置せず、歯科や耳鼻科を受診しましょう。
口腔がん予防のため心がけることは何か?野菜を多く摂取し、規則正しい生活を心掛け、口腔内の炎症をコントロールするため、よく噛んで食べることができるよう、歯科で定期検診を受けましょう。セルフケアを歯科衛生士にチェックしてもらいましょう。
令和3年2月21日作成


2016/8/6

顎関節症

顎関節症とは、顎の関節に起きる⾜⾸のねんざや、あごを動かす筋⾁におこる肩こりと考えています。
①顎関節の安静とは︖
ガムやハイチューを⻑時間かむのはあごの関節と筋⾁には負担が⼤きすぎます。⾜で⾔うなら、ランニングのやり過ぎです。膝が痛ければしばらくランニングは休みますね。
寝てテレビを⾒るとき、ソファの肘置きの上に⽚⽅のあごを置けば上半⾝や頭部の重さがあごにかかります。しかも、あごはずれています。関節は通常の位置にはないでしょう。あごの関節の頭は親指ほどの⼤きさしかありません。体を⽀える関節ではありません。
頬杖やうつぶせ寝も同様の理由であごの調⼦が悪い時はお勧めできません。
猫背などの悪い姿勢は下あごを後上⽅に⾏きやすくして、関節の靭帯を傷つけやすくします。
調子が悪い時はガム、フランスパン、パンの耳、ナッツ類は中止してほしいです。
②スプリントは何のために使うのか︖
さらに積極的に安静にするには、夜間上の⻭にマウスピースをはめて、あごの関節中に隙間を作ってやります。
マウスピースも6週間を限度として使⽤して、その後2ないし3週かけて徐々にはずします。急に外すと、もとの症状がに戻ることがあるからです。その後⼝が開きにくければ⾃分でリハビリ(開⼝訓練)をしてもらいます。
③治療の期間は︖
症状が始まってからの期間と同じくらいかかります。
始まって1から3週であれば、⽣活習慣を変えて安静にするだけで治ることが多いです。
3週から3か⽉以内であれば、⽣活習慣の変更とスプリントの使⽤(6週間が⽬安)を同時に開始します。スプリントは通常⻭によって特定の部分が擦れてきますので1週間ごとに調整して、あごの筋⾁がリラックスできる位置を探します。痛みが取れたらリハビリをして⼝をもとのように⼤きく開けれるようにストレッチします。このストレッチは来院してもらい数回指導します。間違った⽅法だと、かえって痛みが出ます。(症状が軽い方には、「NHKためしてガッテン、顎こり特集」の顎こりストレッチはお勧めです。)
3か⽉以上6か⽉でも同様にしますが、時間が⻑くかかるでしょう。
6か⽉以上の⽅はなぜそこまで放置できたのか︖なぜに気になるのかを聞きながら、ゴールを⼀緒に考えます。
これでも改善しないときは、関節の⾻の病気や筋⾁の腱が広がって筋が伸びにくくなってるかもしれません。他の病気(脳の病気)を否定するためにMRIの検査や⼤学への紹介をお勧めしています。
④再び痛くなったり⼝が開かなくなったりしますか︖
⼀度ぎっくり腰をした⼈は、⽤⼼したり、なりそうなときはわかってきたりして無理をしません。なったとしても、すぐに対処するので、初めのころのように⻑引くことがなくなります。なりにくくするための腰痛体操にあたるのが、⻭周病や⾍⻭の予防と⼝の周りの筋⾁のストレッチと考えます。姿勢を良くして、適度なウォーキングをして、体幹の筋⾁を衰えさせないことも⼤切と思います。
少しは安⼼できたでしょうか︖
まだ不安な⽅は、ぜひ連絡ください。
095-814-6171電話で予約をお待ちしております。
令和3年2月21⽇更新


2016/8/6

歯科の麻酔

痛くないように⿇酔をするために・・・。
⿇酔の注射に先⽴ち、針を刺すところ、多くは頬と⻭ぐきの間のくぼんだ所に表⾯⿇酔の塗り薬を塗ります。
⻭科の注射の針はとても細いです。以前より痛くないのは、以前より針が細くなったからです。それでも、あら
かじめ塗り薬で針を刺すところをしびれさせ、針を刺す痛みをなくします。塗り薬を塗った後、「これだけです
か」と聞かれることがあります。塗り薬だけで⿇酔は終わりません。塗り薬は始まりです。ご安⼼ください。
⿇酔の薬は1ccから2cc使います。昔は⼀度に⼀気に全部を注射していました。液体が組織を広げながら⼊ってい
くのでとても痛かったです。今は、3ないし4回に分けて、少しずつ⿇酔の効いたところに薬液をゆっくり注⼊しま
す。これで液体が⼊っていくときの痛みを少なくできます。量は少ないと思います。痛がらせないと、全体の⿇酔
の量が減らしても効きます。
⿇酔の注射の痛みを減らすために、患者さん本⼈ができること。息は⽌めない。⼤きく吸って、ゆっくり吐いて
ください。緊張により⼿⾜に⼊った⼒を抜く。疲れているとき体調の悪いときは⻭科治療を避ける。
⿇酔しているときに痛かったら、遠慮なく左⼿を上げて教えてください。
平成26年8⽉6⽇更新


2016/12/30

歯のけが

抜けた⻭を元の位置に戻し将来にわたって使える⻭にするために・・・。
⻭が抜けたら、根っこには触らないでください。汚れてなければ、⼝の中に⼊れるか元の位置にもどしてくださ
い。30分以内に⻭科にお越し下さい。⻭をもとの位置にもどして周囲の⻭と接着剤でくっつけて、ギブス固定をし
ます。
汚れている時は根っこには触らず、頭をしっかり握って、⽔道⽔の⽔で軽く洗い流してください。冷えた⽜乳パ
ックがあればその中にいれたり、なければ⾃分の⼝の中に⼊れてください。⾆の下かほほの内側にそっと⼊れてお
いて下さい。30分以内に元の位置にもどせたら⻭が使える可能性が⾼いことが知られています。
根っこが完成していれば、のちに神経がある部分を掃除します。
⻭が⽋けたときは、あれば⻭のかけらをお持ち下さい。神経が露出している時は感染が⽣じる前に神経の露出し
た⾯を消毒してそっと保護すると神経が残る可能性があります。神経をとっても⻭は残りますが、残した⽅が⻭の
寿命は⻑いです。
平成26年12⽉30⽇作成